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中田英寿さん     2/4ページ     2022.04.01 UP

また土星の外側を回る海王星は、土星の120度後方にいます。海王星は夢の世界を象徴。夢に向かって愚直に突き進む姿に、多くの人が感心するでしょう。

固い意志と強い持続性。そこに陰ながら、しかし大きな存在感を見せているのが、「やりたいことしかやらない。やりたくないことは絶対にやらない」という明確な好き嫌いの提示。そこに曖昧さはありません。その思いを支えているのは、生まれたときの月と冥王星の力になるでしょう。

中田さんのルネーションタイプはニュームーン。8つあるタイプのなかの最初のグループになります。この時期を人に例えるなら、生まれたばかりの赤ちゃん。赤ちゃんはそのときの気持ちをはっきり打ち出します。隠したり空気を読むといったことはしません。
占星術的には新月、つまり太陽と月のコンジャクションのタイミングに当たるので、オフィシャルな面を表す太陽とプライベートの面を表す月は直結していて、思っていることが顔や行動に出やすくなります。その純粋さが、やるやらないをはっきり表明させる原因となっているのです。

その姿勢をさらに揺るぎないものにしているのが冥王星です。冥王星はてんびん座にいることで、その性質は表れやすくなっています。冥王星は死と再生の星。気に食わないものは破壊し、欲しいものはその力で復活させるのです。冥王星は一番遠い星である分、効果を確認できるのに時間がかかりますが、効き始めたら強く長く続きます。内側の惑星に行くに従い、効力は弱まりますので、結果冥王星の力は最強と言えます。

月と冥王星のエネルギーを楽器に見立てるなら、ベースとかコントラバス。低い音で曲全体に深みをもたらします。太陽や火星が旋律を刻むことで、中田さんの人生は壮大な交響曲を奏でるのです。


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ここで中田さんがなぜ日本酒というかお酒に惹かれたのかという理由を書こうと思います。

読み解き結果のなかで、「中田さんが日本酒を世界に広めようと活動しているその原点には、感覚とか感性の部分が大きく作用している」と書きました。中田さんには現実を直視し、計画的にプロジェクトを進めることができるリアリスト的な面がある一方で、感性とか感覚的な部分に反応する部分も強くあり、その言動に神秘さを見ることもありそうです。

・月×うお座
・木星×おうし座
・天王星×さそり座
・月、天王星、キロンの度数
・キロン×第12ハウス
・海王星×第8ハウス
・第9ハウスが強調されている
・ドラゴンテイルが第12ハウス
・太陽×キロンがスクエア
・月×水星がセクスタイル
・月がサクシデント
・天王星がカデント
・エレメント「水」が2番目に多い
・ルネーションタイプがニュームーン

感性と言えば月ですよね。月は直感とか潜在意識といった自覚することのない、その人の本当の性質を表す部分を司ります。中田さんの月は「月の度数」のグループに属しますので、普段自覚しない無意識の領域がご本人も自覚できるほど顕在化するでしょう。
さらにその月は、うお座にいます。うお座は感受性豊かなサイン。豊か過ぎて、上手くコントロールしないと周囲に振り回され過ぎて、自分が見えなくなってしまうくらいです。しかしこの組み合わせは、芸術の分野への造詣が深くなる人物を作り出し、文学や美術、音楽などに傾倒する人が多いとされます。
そしてうお座のルーラーは海王星。海王星にはアルコールというキーワードがあります。つまり月のエネルギーが位置するうお座や、そのルーラーである海王星の性質を引き出している、というわけです。

中田さんは引退後、世界中を巡っていたとき、出会った人たちから日本について聞かれたけれど上手く答えることができず、その経験から自国日本について学ぼうと、全国各地の文化を知る旅に出かけます。そこで日本酒の奥深さに感銘を受けるのですが、この古き良きものに心が震える感性は、月と水星のセクスタイルが授けてくれたもの。水星には記憶というキーワードがあり、月と60度の位置関係にあることで、互いが共鳴し合うのです。

さらに、中田さんのドラゴンテイルは第12ハウスにあります。
ドラゴンテイルはエネルギーが流出するポイントであり、]前世からの宿題を表す場所。その宿題とは第12ハウスが示す無意識の領域。中田さんが理屈抜きで強烈に惹かれてしまうものは、今世でやり遂げなくてはならない課題なのです。

中田さんの感性を豊かにしているものに、天王星とさそり座の力があるでしょう。天王星は中田さんにとってルーラーになるのですが、そのエネルギーはあまり発揮されないようです。
天王星はさそり座に位置していますが、この組み合わせだと星の力は表れにくくなります。ハウスの3区分ではカデントに属しますが、この組み合わせも天王星の力を弱めてしまいます。天王星にはデジタルという意味があるのですが、この星の力が強すぎるとその機械的な思考に占領されてしまい、情緒とか雰囲気を感じる感性が養われない人物が出来上がるのですが、どうやら中田さんはその影響はあまり受けずに済んだようです。

海王星は第8ハウスにいます。第8ハウスは形而上学、つまり神とか霊魂といったスピリチュアルの世界を表します。海王星と第8ハウスのどちらも神秘的な意味を持つところから、この座相を持つ人物には霊的能力が備わっているだとか、強い直観力や想像力があると言われます。
しかし私が注目したいのはそこではなく、第8ハウスが司る場所が分娩室だとか先祖、墓地といった生と死を表す場所で、そこに幻想の世界の住人である海王星がいるという点です。

なぜ第8ハウスが生と死につながるのかというと、呼応するサインがさそり座で、そのルーラーが冥王星だから。冥王星が生と死にからんでいるというのは前述した通りですが、そこに月の影響を多大に受けた海王星が位置しているというのが、「古いものに目を向け新たな価値を生み出す」という中田さんのライフワークを象徴しているように思うのです。

中田さんは努力の末に、社会的成功を勝ち取るだろうと書きました。それは確かに欲しいものだったのですが、何より喜びを感じたのは、自分が感性に従い取り組んできたものが日の目を見たり、心血を注げるものに出会えたことでしょう。それは月とうお座から始まる占星術の壮大なドラマが、中田さんのホロスコープに刻まれていたからなのです。


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