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吹石一恵さん     3/5ページ     2021.12.01 UP

しかし今までずっと主観と客観のあいだをうろついていたため、どうやったら客観性を手に入れるかがわかりません。そこで宗教という大きな組織の一員となって、組織の言うがまま従うことで、全体を見る目を養おうとしているのです。

吹石さんの利他的なところは、気を抜くと主観的になりがちな視点や思考を矯正しようと、あえて行っているのかもしれません。


吹石さんの「自分軸を見失っているのではないか」という悩みの存在は、月が位置するみずがめ座10度のサビアンシンボルからも予想できます。そのタイトルは「一時的だと証明される人気」です。

みずがめ座は、場所に縛られることを嫌います。具体的には「どこで生まれた」とか「卒業した小学校はどこか」とか、そういった個人のルーツを辿る行為を避けます。その上で、感性や知性を育成しようとするのですが、情緒や感情が嫌らしく残っていきます。まるで、ノドに刺さった魚の骨のように。情緒や感情は過去の経験から生まれるものなので、育った場所や経歴を捨てようとすれば辻褄が合わなくなるからです。

黄道12星座のうち後半の6サインは、集団の中で自分を活かすことにテーマを掲げているため、このみずがめ座も社会のなかで色々と自分を押し出していこうと躍起になるのですが、10度というみずがめ座第2グループ最後のこの段階で、社会に見せてきた自分のすべてに愛着が持てなくなります。そして「そのどれもが私ではない」「自分が社会に役立てることはないんじゃないか?」と、自身に存在意義を持てなくなってしまうのです。そのため、何か行為を起して高評価を受けても、それは自分ではないとか、一時的なものだと思うでしょう。そこに、おごる気持ちも浮かれる心もないのです。

自分に対して存在意義を持てないところ、何があっても冷静でいる自分が、吹石さんに「私って一体、何をするために生まれてきたんだろう」という悩みをもたらすように思えます。


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この、吹石さんが抱えているであろう自己喪失感をどうやって取り戻せばいいのか。実はその方法も、ご自身の星は教えてくれています。冥王星がいるてんびん座26度、「互いに入れ替わる鷹と大きな白い鳩」がそれです。

このなかでの鳩はてんびん座、鷹は次に来るさそり座を表します。鳩は平和や平等を象徴し、鷹は確固たる意志を主張していて、このタイミングで両者は入れ替わります。するとそれまで平和や平等を第一に謳(うた)っていたてんびん座はそれらを捨て、さそり座の特徴である確固たる意志、「やると決めたこと以外は絶対やらない」という、それまでとは真逆の方針に生き方を変えます。
これはこの26度という度数が、てんびん座最後のグループに属していることによります。それまでの25度のあいだで見事客観性を手に入れたてんびん座は、自分を変えたいと思うようになります。そのために取った行動が、せっかく手に入れた客観性を捨て、やりたいことしかやらないというピンポイント方針だったのです。

この方向転換は、てんびん座からさそり座へ移るためには必要な儀式でもあります。さそり座を表すキーワードは、一体化とか融合。あるひとつの事象にターゲットを絞り、それとひとつになることが目的のサインです。てんびん座のように全員の意に沿うよう八方美人でいては、目的は達成できません。
てんびん座最後の5度グループでは、得たてんびん座の性質のうち最小限だけを持ち、次のさそり座へ移る準備に時間を費やします。

この度数を吹石さんが持っているということは、心のどこかで全員が納得する答えを得るのは不可能だということを知っていて、であるなら、一部の人たちに対してだけ心を注げばいいのではないかということに気付いているようにも思えます。


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他人に合わせすぎてしまう吹石さんの本当の姿とは、オリジナル傾向が強く、独特の価値観や趣味を持っているのではないか。彼女のネイタルチャートを読み解いたとき私はそう書いたのですが、そんなところを見せるのは、心を許したごく少数の人だけのように思われます。それは他人を思いやり、感情の起伏を表に表すのは美しくないと考える吹石さんらしい性格とも言えます。
太陽がいるてんびん座5度のサビアンシンボルは「心の内面の知識を教える男」です。おそらく大多数の人は、自分の本心を誰にでも打ち明けることはなく、ごく身近で気心の知れた人にだけ見せるかと思います。この度数を持つ人物は、その傾向が殊更強いことを示しています。

おとめ座の最終グループから始まった客観性を求める試行錯誤の旅は、このてんびん座5度でひとつの転機を迎えます。
てんびん座5度の前、4度のサビアンシンボルは「キャンプファイヤーを囲むグループ」なのですが、そうやって仲間と共に時間を過ごしイベントを楽しむことで、次第に気を許すようになっていきます。そしてメインイベントであるキャンプファイヤーを囲む頃には、仲間もしくは相手としか通じない感覚を共有し始めます。
辺りは暗闇。自分たちの周りだけ明るいという閉塞感は、互いをより親密にさせます。そしてメンバーたちの自制心や羞恥心を消し、心の奥に抱えていた思いを吐露させるのです。「心の内面の知識を教え始める」のです。


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