サビアン占星術 読み解き結果 (村山聖さん)

★村山聖さんのサビアンシンボル
(拡大画像はこちら

太陽 → ふたご座 24度 「氷の上でスケートをする子供」
月 → ふたご座 27度 「森から出てくるロマ」
水星 → ふたご座 5度 「過激な雑誌」
金星 → おうし座 9度 「飾られたクリスマスツリー」
火星 → さいて座 6度 「クリケットゲーム」
木星 → おとめ座 27度 「お茶会をしている高貴な貴婦人」
土星 → おうし座 6度 「渓谷にかけられる建設中の橋」
天王星 → おとめ座 30度 「目の前の用事に集中しすぎて聞き逃した間違い電話」
海王星 → さそり座 27度 「行進している軍楽隊」
冥王星 → おとめ座 23度 「動物のトレーナー」
ASC → てんびん座 9度 「アートギャラリーに掛けられた三人の巨匠」
MC → かに座 2度 「完全にカットされていない大きなダイヤモンド」

★村山聖さんのネイタルチャートの読み解き結果は、こちらをご覧ください。


★村山聖さんのネイタルチャートの読み解き結果の解説は、こちらをご覧ください。

村山聖さん     1/5ページ     2022.10.01 UP

 【 メルマガ第48号より(発行:2022.12.01)】

村山さんは今から24年前に29歳の若さで亡くなった、伝説のプロ将棋士です。

幼少期からネフローゼ症候群という難病に侵され、大人になってからは膀胱がんにも見舞われ、次第に体力が奪われるなか、懸命に駒を指し続けます。その様子は鬼気迫るものがありました。
全体力と限られた時間のすべてを将棋に懸けた人生は、29年という短さで終わってしまいました。しかし彼の最後の言葉が「2七銀」という棋譜であったことからすると、ある意味将棋人生を全うできたのではないかとも思えます。

村山さんのネイタルチャートを読み解いたとき、定められた運命というものを感じました。将棋という一生をつぎ込める世界に出会えたことや、命が短いことなどすべて。
また自己主張の激しさや、功名心の強さといった熱さも。そういったところが、サビアンシンボルにも表れているのかどうかを楽しみに読み解いてみたいと思います。

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村山さんのネイタルチャートを読み解いたなかで、私は息をつく間もなく予定を組むことで逃れられない運命を限界まで生き抜いてみようとしたのではないか、と書きました。
タイトなスケジュールのなか、行きたいところへ行き、会いたい人に会う。そうやって新しい経験や知識を貪欲に求めたことでしょう。
そんなところは、土星が位置するおうし座6度のサビアンシンボルが教えてくれています。

そのタイトルは「渓谷にかけられる建設中の橋」です。
橋は、山と山とをつなぐ重要なもの。もし橋がなければ大回りしなくてはならず、モノや人の行き来に大きな影響が出ます。逆に今まで橋がなかったところに橋ができると、それまでの苦労やかかっていた時間が大幅に削減でき楽になります。
村山さんのなかでは山と山とをつなぐ橋がいつも造られていて、モノや情報の往来がより速く行われようとしています。これは彼が過密スケジュールを組んで行動や経験の量を増やそうと躍起になっている姿に重なります。

このアクティブな様子は、おうし座としては珍しく思えます。おうし座は不動のサインであり、慎重さが売りの「土」のエレメントだからです。
なぜ自ら動こうとするのか。それはこのおうし座6度が、サビアンシンボルを6つに分けたうちの前から2つ目の第2グループに当たるからです。

どのサインでも第2グループでは、そのサインらしい感受性や知性を育てることに重点が置かれます。感受性や知性は、外部や他者といった対象物が必要になります。ひとり自分の殻に閉じこもっていては、感覚は刺激されず現状で満足してしまいます。
おうし座第1グループは自身が元々持っていた資質だけを頼りに、ひとり閉じこもって生きてきました。しかしその資質も5度までのあいだに使い果たしてしまいます。
「自分の資質に頼ってばかりでは、いつかそれが枯渇したときに困るし、感性も育たない」と身をもって体験したおうし座は、この6度で自分以外のものと接触しようと考えます。そのことをこの度数では、ひとつの山を自身のなかにあるおうし座の第1グループに例え、そこから橋を造りもうひとつの山、つまり他者へのつながりを試みるというシチュエーションで表しているのです。

ここで面白いなと思うのが、おうし座はそれまでいた山をちゃんと残すところ。
おうし座6度の180度向かいにある度数はさそり座の6度で、この位置のサビアンシンボルは「ゴールドラッシュ」です。
ゴールドラッシュは1850年前後にアメリカで起きた金の採掘ブームで、世界中から約30万人もの人々が当時のカリフォルニア州に押し寄せました。彼らは故郷を去り、一獲千金を狙って夢の地へと旅立ったのです。もう戻ることはないかもしれません。それまでの仕事や人間関係などすべてを置いてきました。

おうし座6度にとってそれまでいた山は、さそり座6度からすると置いてきた故郷に当たります。これまで以上の恵みをもたらさないかもしれない故郷をさそり座は捨て、おうし座は山を保持しておくのです。
ここに、所有のサインであるおうし座の特徴が色濃く表れています。

元々の山、つまり自身が生まれ持っていた資質の根源を温存させながら、村山さんは次から次へと隣り合う山へと橋をかけていくことでしょう。


もし村山さんの命が平均寿命並みにあったら、彼ははたしてのんびりした生き方をするのか。答えはおそらくNOだと思います。
タイムリミットがあまりにも近くに来ていたから、そのスケジュールは過酷さを極めたけれど、期限がまだ遥か遠くにあったとしても大人しくじっとしていなかったのではないか。
そう思わせるのが、水星が位置するふたご座5度のサビアンシンボル「過激な雑誌」です。

いかにもなそのタイトルは、ふたご座の好奇心旺盛で行動的な性質が如実に表れています。
ふたご座はこの5度で、過激な内容の雑誌を作ることにしました。センセーショナルな情報を世間に広めることで、多くの人を驚かせたいと思っています。そこにその結果どうなるかとか、自分が有名になるかもといった野心はありません。ただ世間を騒がし、その時間を楽しみたいと思っているだけです。

というのも、ふたご座は退屈が嫌いだから。
おひつじ座で生まれた魂はおうし座で肉体に宿ります。物理的に動く手段を手に入れた魂は、その肉体を使ってあらゆることを試したいと考えます。それがふたご座です。赤ちゃんが立てるようになって、あちこち動き回るのと同じです。

ちっともじっとなんかしてくれない。1秒たりとも目が離せない。親御さんにとっては大変な時期ですが、本人からすれば見るもの触るものすべてが新鮮で、新しい発見に溢れています。その刺激が欲しくて、ふたご座は次々とあの手この手で周りを刺激してくるのです。

そう考えると、このタイプの人は少し迷惑な存在なのかもしれません。ただ、ふたご座が仕掛けてくる様々な「アトラクション」は深刻にならないぶん、その場の雰囲気を盛り上げるいい演出となるでしょう。ふたご座が流す情報は軽く、上辺だけのもので、人々の無意識レベルにまで到達することがないからです。
詐欺師やできる営業マンなど話術が巧みな人たちは、相手が気付かないうちに心の奥へと入り込み、気付いたら契約書にハンコを押させていた、なんてことも可能ですが、そこまでの技術をふたご座は持ち合わせていないのです。

「一緒にいて飽きない」「何か面白そうなことをしてくれそう」といった人物像が浮かび上がります。


しかしそれも度を過ぎると、やはり迷惑な状況になります。
情報をただ流すだけなら面白いで済ませられますが、みんなを驚かそうと躍起になっているのにだれも反応してくれないと不機嫌になったりして、ふてくされたり捨て台詞を吐くようではいただけません。
自分のやることに、みんなも合わせて欲しい。そんな一方的なところが村山さんにはありそうです。

海王星が位置する、さそり座27度のサビアンシンボルは「行進している軍楽隊」です。
軍楽隊は高らかに演奏しながら、街のなかを行進していきます。しかし人々はその演奏を聞きたかったわけではありません。いきなり軍楽隊がやってきて、突然演奏をし始めたのです。

人々は迷惑そうに一行を見つめます。人によっては抗議の声も挙げているでしょう。しかしそんな反応はどこ吹く風。軍楽隊は途切れることなく演奏を続けます。


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