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中森明菜さん     2/3ページ     2019.07.01 UP

おとめ座には冥王星もいます。その度数は15度で「装飾されたハンカチーフ」というサビアンシンボルです。
先ほど書いた13度あたりまでは、自分で自分の価値を守るがごとく、確固とした意志で自身の能力を表現しようとします。それがこの15度になると、外的要因の加護を受けようとするのです。
「装飾されたハンカチーフ」は上流階級の家柄を表すアイテムで、そこにはその証である印が施されています。このサビアンシンボルを持つ人は、そういう自分以外のものに頼るという依存性を持つ傾向があるでしょう。つまり明菜さんのなかには、自分の意志で自分を守ろうとする考えと、他者に守ってもらいたいというふたつの思いがあり、いつもこのあいだを考えが行き来している状態と考えることができそうです。
私は明菜さんの読み解き結果のなかで、「セカンド・ラブ」や「スローモーション」を歌っていた頃に見られるはかなさと、「DESIRE」や「TANGO NOIR」の頃の、力強く自信ありげな明菜さんの両方を、そのホロスコープに見ることができる」と書きましたが、そういう両極端の性質は、このサビアンシンボルに見て取ることができそうです。

てんびん座8度には火星がいます。ここのサビアンシンボルは「荒廃した家のなかで燃え盛る暖炉」です。
てんびん座は、二分割した12星座の後半最初の星座になります。それまでの星座で作り上げた個人の能力を、いよいよ本格的に社会の中へ打ち出しますが、しかし事はそう簡単に進みません。それまでは自分ひとりのなかで完結していた考えが、今度は他者を通じて自分に跳ね返ってくるのです。予想もしていなかった反応に、時に衝撃を受けるかもしれません。

明菜さんがこれまでの人生を振り返ったとき、他人からの言動に傷ついたことが多かったかもしれません。それは自分が考える「自我」と、他人を通して知った自分である「自己」とのギャップが、あまりに大きかったからではないでしょうか。「私って、他人からみるとそんな人間なんだ」というショックを何度も受けたかもしれません。しかし結局はそうやって、自我と自己をすり合わせていくことで、自分というものを認識していくのだと思います。

寂れた家のなかで暖炉の火だけが赤々と燃えています。これはきっかけや準備が整ったらいつでもまた住める家になりますよ、というメッセージと捉えることができます。
私は明菜さんのなかに寛容さや視野の広さを感じました。そして気持ちの持ちようで心が軽くなるとも書きました。この気持ちの持ちようさえ変えれば、明菜さんはまたいつでも、夢に向かって歩き始めることができるのです。

そしてその一歩を踏み出す日を多くの人が待っているのですが、明菜さんにとってそれは相当ハードルが高い行為であるようです。それは海王星が位置するさそり座18度のサビアンシンボル「豪華な秋色の森」が表しています。
このタイトルだけ聞くと色鮮やかな美しい光景を思い浮かべますが、その景色を見るためには冬にすべてが枯れ、春に芽が吹き、夏に開花するというサイクルを経なければなりません。つまり踏み出すという実りを得るためには、自分のなかの思いを枯らしたり種まきしたり開花させるといった思索を繰り返さなくては前に進めないタイプの人なんだと思います。
日々の生活の中でも「傷ついたかと思えば次の瞬間にはテンションが上がる、と言った状態を繰り返す」と書いたように、心のなかで常に感情の種まきや開花、そして枯れると言った状態が繰り返されているのではないでしょうか。たぶん、自分のなかの感情といった感情すべてが枯れないと、種を蒔くという次のステップには進めないのではないかと思います。

そう見るとなんとも不器用な生き方に思えるのですが、なかなかどうして。結構戦略的な一面も、明菜さんは持っていそうです。そのことはMCがいる、いて座3度のサビアンシンボルが教えてくれています。
「チェスをする二人の男」。これがそのタイトルです。チェスは「将棋の西洋版」みたいなもので、相手が繰り出す手に対応したり、自分も相手の心理を推し量りながらどんな風にコマを動かすか考えたりします。ここに行き当たりばったりという動きは存在せず、細かな軌道修正をしながら勝利という目的に向かって、コマを計画的に進めます。
明菜さんの読み解き結果に、「注目を集めたいという性格が顔を出すときには、その内向的な性格を、人々の関心を惹き寄せるための材料として扱うかもしれない」と書きました。注目を集めたいという欲求を満たすために、内向的な性格というコマを戦略的に打つ、というわけです。

このように、悲観的な考え方や自信のなさといったネガティブな面ですら打ち出していく姿勢は、月がいるやぎ座19度のサビアンシンボルにも見ることができます。
ここのサビアンシンボルは「大きな買い物袋を下げた五歳程度の子供」です。テレビ番組の「はじめてのおつかい」を思い出していただければわかりやすいのですが、小さな子供が親におつかいを頼まれ、自分ひとりもしくは兄弟姉妹と慣れない道を歩いたりして目的地にたどり着き、ミッションをこなそうとします。そのためには、今までに使ったことのない内にある力を強制的に出す必要があります。
知らない人に道を尋ねる。右へ行くか左へ行くかを自分で判断する。そういった初めての経験を積み重ねることで、子供は大人へと成長していきます。

いて座3度とやぎ座19度のサビアンシンボルを読み解いてみて思うのは、やはり明菜さんは理由は何であれ、自分の内側にあるものを外側に出したいという欲求がとても強い人なのではないか、ということです。
私は明菜さんへのエールとして「もっと自分に自信を持って、正々堂々と生きて欲しい」と書きましたが、その自信の核となる強い意志を、MCと月が位置するサビアンシンボルから感じるのです。


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さて今回のサビアン占いは、しし座の16度から読み解きが始まりました。その度数の180度真向かいはみずがめ座の16度になるのですが、ここにはASCがあるので、このサビアンシンボルも明菜さんにとっては関りが深いものになるでしょう。
「机に座っている偉大なビジネスマン」。これが、みずがめ座16度のサビアンシンボルです。

前の方の記述で、12星座の前半は個人としての完成を目的とすると書きましたが、後半やぎ座までの4サインで、社会性も持った人間すなわち大人へと成長します。やぎ座の次のサインであるみずがめ座では、それまでに培った知識や経験そして力などを使って、自分が思い描いていた夢を実現しようとします。
もう一人前の大人なわけですから、自分以外の人の協力を仰いだり、環境や組織といった規模が大きいものへも援護を求めることに気後れはしないでしょう。そうやって周囲を巻き込みながら、自分のヴィジョンを形にしていきます。また頼られた周りも、その人の願いを叶えてあげたいという強い意志が生まれ、力を貸します。


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