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反町康治さん 3/3ページ 2018.11.01 UP
土星はみずがめ座の29度にいて、そのサビアンシンボルは「さなぎから出てくる蝶」です。みずがめ座は、場所に縛られることを嫌います。この願いが叶うのが、後ろから数えて二番目の度数である29度なのです。
束縛から解放されたみずがめ座には、自分の可能性を誰にも遠慮することなく開花させようという意思が芽生えます。まさに、さなぎが蝶となって世に飛び出してこようとするのです。
自分の意思を貫くためには、慣れ親しんだチームメイトやファンとの別れも選ばなくてはならないのですが、その苦しさも、このサビアンシンボルは表しています。
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読み解き結果のなかではほかにも、「人生の変化は、周りからの力によるものが大きい」だとか「本人も環境の変化にうまく対応できる術を心得ている」とも書きました。
人生や現状が変わる方法としては、自ら動くか周りの状況に動かされるかのどちらかになります。反町さんの場合はこれまで書いたサビアンシンボルたちが示すように、能動的に世界を変えていくパターンが多いのですが、受動的に訪れる転機にもうろたえることなく「それもまた人生」と楽しむ余裕さえあるようです。そんなところは、木星が指し示すサビアンシンボルが表しているでしょう。
木星はおひつじ座の22度にいます。ここのサビアンシンボル「欲望の庭へ続く門」は受け入れるという手段もまた、自らの欲望を満たす術であることを教えてくれます。
前段階の21度で、欲しいものは自ら動くことで手に入れたのですが、次のこの22度ではそれとは真逆の方法でも欲望を満たせることを知るのです。
能動的でも受動的でもどちらの変化も受け入れられる心理状態ですので、相当衝撃的な出来事でも驚かない冷静さと器の大きさがあるでしょう。
受動的な人生とも言えるもうひとつのサビアンシンボルに、おうし座1度の「清らかな山の小川」があります。
この度数は、好む好まないにかかわらず、持ち主に合った人生展開が訪れることを暗示しています。私は反町さんのネイタルチャートを読んだとき、「指導者として有能な星回りである」と書きました。その資質を活かすためにこの世に生まれてきた、と言っても過言ではありません。
きっと星たちは彼にその道を辿らせるべく、人生を案内することでしょう。
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読み解き結果のなかでは「言い方がキツかったリ、ひと言多いといった場面がありそう」と書きました。ここら辺は天王星が位置するサビアンシンボルが表していそうです。
天王星はおとめ座の8度、「最初のダンス練習」になります。
誰でも初めてダンスの練習をするときは上手く踊れるはずもなく、しかもそれを人前でやるとなれば恥ずかしくて到底踊りと呼べるものではないでしょう。しかしその状況を味方にできれば、やがて踊ることが楽しく周りも楽しんでくれるものになります。逆であれば、自分だけが盛り上がり、周りはしらけている状況になります。このしらけているときが、言動にキズがある場合と言えるのではないでしょうか。
でもどんなダンスも、練習を重ねれば上手くなります。よく試合後のインタビューでウィットに富んだ発言をされますが、これは「ダンスの練習」の成果の表れなのかもしれません。
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反町さんのサビアンシンボルは、ほとんどが指導者として適性があることを示していました。近年、スポーツ界において指導者による不祥事が明るみに出ていますが、そうした方たちに見習ってほしい度数です。
ＡＳＣやＭＣが分かっていれば、また別の性質を表していたかもしれませんが、残された星のサビアンシンボルも十分、ネイタルチャートで読み解いた部分を表現していたことがわかりました。
今回のサビアン占星術では、あるシンボルが別のシンボルのブレーキ役になっている状態を伺うことができました。これは私がそう都合よく読んだだけなのかもしれないけれど、それにしても一人の人物のネイタルチャートのなかにアクセルとブレーキ両方の性質が存在するのは、偶然と呼ぶにはあまりにもストーリが出来過ぎているように思うのです。
これが星占いの不思議なところであり、魅力的なところでもあるんですね。
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