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貴乃花光司さん     2/3ページ     2019.09.01 UP

貴乃花さんは伯父が初代若乃花、二代目若乃花は義理の従兄弟、そして父親は初代若乃花の弟という相撲一族のなかで育っています。自身も子供の頃には相撲大会で全国優勝したことから、おそらく人生も早いうちに「自分は挑戦し、戦う人生なんだ」というのを意識したのではないでしょうか。そんな普通の人とは違う環境で、そのことをきちんと自覚できたところは、ASCが位置するおうし座3度の「クローバーが咲いている芝地に足を踏み入れる」が表しているでしょう。

おうし座は「所有」を表すサインでもあることから、ここに星がある人は、生まれつき何かしら優れた資質を持っているとされます。この資質をここでは、「(幸運を表す)クローバーが咲いている芝地」と表現しています。そこへ足を踏み入れるということは、自分が持っている資質が何であるかを自覚していて、そこに意識を投入しようとしています。その才能を活かそうとしているわけです。

自分が持って生まれた才能で成功するためには、どれだけ早いうちにその才能を自覚することができるかがカギとなってきます。そういう意味で周囲が勝負の世界で生き残ってきた環境であったことは、早期に貴乃花さん自身が挑戦し、戦い続ける人生なんだと自覚することができたいいきっかけだったのではないかと思います。


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貴乃花さんには、固くてとても強い意志があるとも書きました。
以前指導していた貴ノ岩関が付け人への暴行事件を起こした際、「今後10年は会わない」と宣言し、実際彼の断髪式にも出席しなかったところからも、ブレない心の軸を持っている様子が伺えます。それは土星がいるふたご座19度のサビアンシンボルを持っていることからもわかります。

「大きな古典書物」。これがふたご座19度のサビアンシンボルです。この古典書物は百科事典みたいなもので、流行や時代の移り変わりで簡単に変わるものではなく、普遍的で根本的な考えを記したものです。
ふたご座は好奇心旺盛で知識欲もありますから、様々な分野に興味を示しては大量の情報を仕入れてきます。そこに15度で対抗するいて座の性質が入ってきたことで、もっと壮大ですべてにおいて共通するような考え方に意識が向くのです。

貴乃花さんは大関と横綱昇進の伝達式の口上で「不撓不屈(ふとうふくつ)の精神」と答えました。不撓不屈とは困難に遭ってもひるまず、くじけないという意味です。また自身が立ち上げた貴乃花道場の経営理念には、「負けずに生きるためには、たくましく生き抜く精神も必要」との言葉も掲げています。そのためには自分の心のなかに「大きな古典書物」の代わりとも言える、強くて固い意志が必要だと考えているのではないでしょうか。


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貴乃花さんは「面倒見が良く、相手に奉仕する気持ちが人一倍強いかもしれない」とも書きました。そんな一面は、火星がいるしし座29度のサビアンシンボル「人魚」が表しているでしょう。
童話「人魚姫」では、主人公の人魚姫が最後、自らの幸せより好きになった王子の幸せを優先し、海に身を投げ命を落とすのですが、こういった相手を気遣ったり奉仕する性格は、おとめ座の特徴のひとつでもあります。しし座にも気遣う性質はありますが、それは相手に「その代わり、オレのことを持ちあげろよ」という見返りを期待している面があります。

この29度が属する第6グループは、次のサインへの移行準備期間です。しし座のなかにおとめ座の性質が入ってきて、次第にしし座らしさが失われ、おとめ座らしさが際立ってきます。しし座の「オレのために」が消えていき、おとめ座の「あなたのため」という気持ちが強くなっていくのです。
貴乃花さんのサプライズ的な気配りや悩み事を親身になって聞く様子は、強い母性本能だけでなく、おとめ座の奉仕精神の影響もあるでしょう。

貴乃花さんは、もうひとつ別のサインの29度にも星がありますが、こちらの場合はそれまでのサインの役割の総仕上げと次のサインへの引っ越し準備を行います。
木星がいるいて座29度のサビアンシンボルは、「芝を刈る太った少年」です。少年は親から庭の芝を刈るよう言われ、その作業を全うしようとしています。芝を刈り終えることで少年のミッションは完了するところから、芝を刈るという行為がそれまでいたサインの総決算に例えられています。

また、いて座は非現実的なサインで、次のやぎ座は超リアリストなサインなのですが、役に立たない伸びすぎた芝(いて座)を役立つ長さ(やぎ座)に刈り取る作業は、「必要なものは残し、不要なものは捨てる」という移行準備のひとつとして捉えることもできます。

不要なものは、ほかにもあります。少年の太っている点です。少年が太っているのは、それまでのいて座の活動のなかで、いかに非現実な教養や思想などを蓄えることができたのか、その証でもあるわけですが、次のやぎ座にとってそれらはほとんど必要がありません。ですので、芝を刈ることに加え、少年はぜい肉も落とさなくてはなりません。
芝刈り作業は、ささやかなダイエットの意味もあるのかもしれません。

貴乃花さんは相撲部屋をたたみ、相撲協会も退職。現在はタレントとして活躍する一方、絵本作家、また社団法人を設立し、子供たちに学びの場を提供するといった新しい活動を次々と展開しています。何かに取り組むとなったら全力で打ち込みますが、ひと通り習得し終えたらそこにしがみつくことはせず、あっさり次の道へ進む。貴乃花さんの展開の激しい人生は、いて座29度のサビアンシンボルに見て取ることができます。


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貴乃花さんの「尊敬されたり賞賛されることに、この上ない喜びを感じる部分」は、冥王星が位置するてんびん座1度のサビアンシンボルが関係ありそうです。「突き通す針により完璧にされた蝶」というのがそのタイトルなのですが、これはつまり標本のことです。


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