★宇多田ヒカルさん、2013年のホロスコープ
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★宇多田ヒカルさんのプログレス・ルネーション図（2013年）
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宇多田ヒカルさんの2013年を占う　　　2023.04.01　UP

　【 メルマガ第52号より（発行：2022.10.01）】

今回未来予想したのは、宇多田ヒカルさんの2013年です。

VOGUEの2022年7月号に、宇多田さんのインタビュー記事が掲載されています。このなかで宇多田さんは「9年近く、精神分析をやっている」と述べています。
私はこのことを知ったとき、少し驚いたんですね。というのも、彼女のネイタルチャートを読み解いたときオポジションがひとつもなかったことなどから、「自己認識が低く、だからこそ余計にそれが欲しいと願ってきたのではないか」と読み解いていたからです。

今から9年前、ついにその願いを叶えるべく行動を起こしたんだ、と。これは彼女にとって「オポジションを探す旅」です。

星のエネルギーはとても強いので、多くの人がその流れに心身が持って行かれるんですけど、私としては宇多田さんのこの旅は、「星の流れに逆らう行為」だと感じました。生まれたときに授けられた運命を、故意的に変えるかのように見えたのです。

果たして今から9年前の宇多田さんの心に、何が起きたのか。じっくり探してみたいと思います。

※文中の略語は、次の意味になります。
　（ネ）ネイタルチャートの感受点
　（ト）トランジットの感受点
　（プ）プログレスの感受点

精神分析を行う。それは心に抱えているモノが大きければ大きいほど、苦しみやつらさが増します。できればそんなことはやりたくないけれど、やらなければ未来へ向けて足を一歩前に踏み出すことはできない。
様々な思いが交錯するなか、宇多田さんはついに自分のなかに長年巣籠もっていた黒い思いと向き合います。それが今から9年前。彼女が30歳のときです。

30歳。この年齢を聞いた瞬間「あっ」と思われた方も多いのではないでしょうか。なぜなら、占星術において30の倍数に当たる年齢は「サターンリターン」の時期だからです。もうそれだけで、なぜ宇多田さんが精神分析などというキズをエグるような行為をするのかがわかるようなものです。
サターンリターンとは、生まれたときの土星が30年かけて太陽を一周し、再び生まれたときにいた位置に戻って来る時期を指します。（土星の公転周期は約30年）

リターン（回帰）は土星以外の外惑星にもあり、それぞれに意味がありますが、土星の回帰はそのなかでも重要視する度合いが高いと言えます。それは（ト）土星が再構築とか制限、損失や破綻といった「物事が壊れ、そして新たなものを作る」星であるからです。それまでの30年間を振り返り、自身が出した成果を肯定する一方で、反省や課題の洗い出しといった苦い作業もしなくてならない時期が訪れたことを示しています。
特に人生で初めて迎える30歳のときのサターンリターンは、幼少期から青年期といった人格形成の過程を振り返るため、成果を見るよりは反省や課題のほうに目が行ってしまうでしょう。ましてキズと共に生きる宇多田さんであればなおさら患部は生々しく、癒えたものなどまだひとつもなかったのではないでしょうか。

しかし（ト）土星は、容赦なく宇多田さんに「過去を振り返れ」と迫ります。

今から9年前の土星はサターンリターンというだけではなく他にもいくつか理由をつけて、彼女に試練を与えているのでした。

・（ト）土星×第1ハウス
・（ト）土星×（ネ）金星がスクエア
・（ト）土星×（ネ）ASCがコンジャクション
・（ト）土星×（ネ）MCがスクエア

物事の始まりを表すASCと重なり、物事の達成を表すMCと90度の角度を取るだなんて、さすが宇多田さんの星回りと言うか、星たちは彼女が出した成果を素直に喜ぶようなことにはさせてくれないんだな、という印象です。

（ト）土星は（ネ）ASCと0度の位置関係になることで、この年は宇多田さんに大きなプレッシャーがかかるのではないかと危惧しています。サターンリターンは過去の振り返りだけでなく、そこから始まる新たな30年をどう生きるのかという課題も与えるからです。
何も変えない、というわけにはいかないでしょう。不得手なことにも挑戦しなくてはならないかもしれません。その結果、自信を無くすような目に遭うかもしれませんが、そういった経験すべてを宇多田さんなりに噛み砕き、飲み込まなくてはなりません。

ASCは第1ハウスのカスプであるため、第1ハウスと（ト）土星のコラボは、ASCとのアスペクトと同じような意味になります。

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