「あの人の未来予想」読み解き結果解説

★安室奈美恵さん2018年のホロスコープ
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安室奈美恵さん(2018年)     1/3ページ     2023.10.01 UP

 【 メルマガ第55号より(発行:2023.04.01)】


今回未来予想したのは、安室奈美恵さんの2018年です。

この年の9月16日をもって歌手活動を引退された安室さん。その一年前に発表された引退宣言には、日本中が大きな悲鳴をあげたのでした。
しかしご本人としては歌手活動26年目の節目に引退すること(というか、おそらくこの辺りの年齢で歌手を辞めること)は相当前から考えていたようです。であるなら、なおさらこの2018年というのは安室さんにとって重要な年になったのではないでしょうか。

この年の星たちは、安室さんにどんな思いをもたらしたのか。じっくり探ってみたいと思います。


※文中の略語は、次の意味になります。
 (ネ)ネイタルチャートの感受点
 (ト)トランジットの感受点
 (プ)プログレスの感受点

   ↓
   ↓
   ↓
   ↓
   ↓
   ↓

2018年は安室さんにとって人生の転換期であり、物事が達成したり成就する年でもありました。面白いのは、そのことが私たち他人から見てもあからさまにわかるだろうことすら、星たちが告げていたことです。

・(ト)海王星×うお座
・(ト)冥王星×第7ハウス
・(ト)キロン×(ネ)MCと(ネ)月がスクエア
・(ト)天王星がハーフリターン
・(プ)太陽と(ネ)天王星がコンジャクション

この年、安室さんは天王星のハーフリターンを迎えています。
ハーフリターンはトランジットしている外惑星が、ネイタルの同じ星の位置に対してオポジションの角度(180度)にある状態を指します。安室さんのホロスコープで言うと、(ネ)天王星はさそり座の9度にありますが、その180度過ぎた位置、つまり真正面(おうし座1度)に(ト)の天王星があります。

ハーフリターンの天王星はその持ち主に、大きな変化や事の終焉、また新しいことを始めるために古くなったものを手放す必要性を訴えます。
天王星には変化や革命、それに改革といったそれまでの流れをガラリと変える力があるのですが、天王星は周期の半分を迎えるこのタイミングで「改革をしろ。革命を起こせ」と、本人が生まれながらに持っている天王星に働きかけるのです。オポジションには「ターゲットに対して前進することを促す」作用があります。

(ト)天王星に背中を押された(ネ)天王星は、安室さんに現状を変えるよう訴えます。星たちのそうした動きに影響を受けた安室さんは、変えた先に新しい可能性や創造性の存在を確信し、自らの意思で革命を起こします。

安室さんの(プ)太陽は、(ネ)天王星とコンジャクション状態です。コンジャクションはふたつの星が重なり、0度の位置関係になるアスペクト。しかも天王星のほうが太陽よりエネルギーが大きいので、この年の太陽は安室さんが生まれたときに持っていた天王星の影響を受けるがままです。

太陽には可能性とか創造性といったキーワードがあり、また顕在意識も司ることから、体の奥でグツグツと沸いていた変化への憧れを安室さんはこの年、はっきりとした自らの考えの軸として、可能性と創造性を現実のものとするために行動を起こすことでしょう。
しかも太陽の性質は社会的な活動、すなわちオフィシャル的な活動のなかでこそ発揮されるので、安室さんが起こした行動は私たち他人から見ても明らかなものとなるのです。

もうひとつ、安室さんに革命を促した存在があります。(ト)のキロンです。

(ト)キロンは、(ネ)MCと(ネ)月に対してそれぞれ90度の角度を取っています。90度つまりスクエアというアスペクトは路線変更や転換、また選択することを求めます。
月は感情や習慣、それに過去などを表します。またMCはその人が人生において到達するポイントであったり、公的な自分を表す場所とされています。
これらのことから安室さんはこの年、自身が抱えている心のキズからこれまでの出来事や社会的に自分が置かれている立場を見つめ直し、それらの方向性を変えようとするでしょう。

安室さんにとってキロンという星は特別です。
土星と天王星のあいだを公転するこの直径約166Kmという小さな惑星は、しかし安室さんにとってときに太陽よりも大きく、そしてときに冥王星よりも強い影響を与えることになるでしょう。

この小惑星が安室さんにとって特別な理由は、(ネ)キロンが星たちが形成する座相のなかで一番多いトラインというアスペクトに頻繁に関わっているという点がひとつ挙げられます。
安室さんが生まれたときのホロスコープには、トラインが8個、セクスタイルが5個、オポジションが2個、スクエアが5個、クインカンクスが1個、コンジャクションが2個あります(ドラゴンポイント、ASC、MCは除く)。このうちトライン8個のうち4個は、キロンが関わっています。

キロン自体には心のキズやトラウマといったネガティブな象徴がつけられていますが、トラインに根底からの回復だとか修復、またトラインが起こすエネルギーは自身のなかでグルグル回るものであることから考えると、安室さんが持つキロンの性質は心に負ったキズがあるからこそ、その痛みがどれほど辛いものなのかがわかる心を作り出し、自分以外の人がそうやって心のキズで苦しんでいるとき寄り添ったり励ますといった「治癒者」としての存在を確立させているのではないかと思われます。キロンには、「心のキズの癒し手」という役割もあるのです。

このことは「コアなファンを数多く抱えて長く活動するアーティストのなかには、キロンが複数の天体と多くアスペクトを取っている」という、また別のキロンの性質を見事に裏付けています。


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