「あの人の未来予想」読み解き結果解説

★中森明菜さん1989年のホロスコープ
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★中森明菜さんのプログレス・ルネーション図(1989年)
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中森明菜さんの1989年を占う   2023.02.01 UP

 【 メルマガ第51号より(発行:2022.08.01)】


この年、明菜さんは自殺未遂事件を起こします。そこから芸能活動を一年間休止。再開後は歌にドラマ出演と精力的に活躍しますが、相次ぐトラブルに時代の波が追い打ちをかけたこともあり、なかなか思うような活動ができずにいます。
何度もヒットチャートの1位を獲得し、歌姫と称された明菜さんの人生が目に見えて暗転したのは、やはりこの事件が契機と言えるでしょう。

はたしてこの年の星たちは、明菜さんにどんな運命を告げたのか。トランジットとプログレスの星たちの動きに注目したいと思います。


※文中の略語は、次の意味になります。
 (ネ)ネイタルチャートの感受点
 (ト)トランジットの感受点
 (プ)プログレスの感受点

   ↓
   ↓
   ↓
   ↓
   ↓
   ↓

この年、明菜さんは約12年に一度のタイミングで訪れる幸運期のなかにいました。木星回帰(ジュピターリターン)の時期だったのです。

星は時間の経過とともに、ホロスコープを周回します。生まれたときの位置をゼロとしたとき、時をかけてホロスコープを一周し、生まれたときの位置に星が戻ってきたタイミングを回帰(リターン)と呼びます。
リターンの年は、その星の性質がその人にとって大きなチャンスとなって表れたり、苦難な状況をもたらすとされています。

木星は幸運の星。発展や拡大、富や運などを授けてくれます。しかも24歳のときのジュピターリターンは、肉体的に最も美しい段階であり、心身ともに躍動感に溢れ、その勢いのまま、新しい世界へ踏み出そうとします。
女性にとって24歳という年齢は、結婚を意識する頃合いだと思いますし、恋愛至上主義の明菜さんならなおさら、愛する彼との結婚を夢見たことでしょう。

しかもこの年の(プ)太陽と(ネ)金星は、コンジャクション状態です。(01°30′a)
この座相は「結婚のコンビネーション」と呼ばれ、愛の炎がいつも以上に勢いを増して高く上るタイミングとされています。さらにこのふたつの星がしし座にあるとき、結婚の可能性がより高くなるとも言われています。明菜さんの(プ)太陽と(ネ)金星がいる星座は、しし座。まさに、結婚に対して一番気持ちが盛り上がっている年と言って過言ではないでしょう。

プログレスのオーブは太陽と月のみ±1度で、それ以外は認められていないため、この座相は本来は考慮外なのですが、ふたつの星の近さからからして、影響力はまったくないとは言えないと思います。

もうひとつ、この年が明菜さんにとって幸運期の真っ最中だったと言える理由があります。(プ)月の状態がとても良く、それが表れやすいのです。

明菜さんの(プ)月は、幸運の星木星がルーラーであるいて座にいます。いて座は、世界観がぶっ飛んでいるサイン。「ちょっとそこまで」がとなりの県なのは当たり前で、「サウナに行ってくる」が本場韓国のサウナのことで、パスポート片手にひょうひょうと飛行機に乗ってしまうようなタイプです。
自分の感情に縛られがちな明菜さんにとって、いて座のこの広すぎる世界観は、まるで果てのない空のようです。初めて味わうその解放感に心は踊り、未知の世界へ向かって羽ばたこうとするでしょう。

ルネーション占星術で見てみると、この年の明菜さんの月は、8つあるフェーズのうち前から3番目のファーストクオーター期に当たります。
このフェーズは、月が満月に向かってドンドン満ちていくタイミング。満月は月にとってゴールに値するため、そのゴールを目指して果敢に攻めていきます。多少の困難があっても、ひるみません。むしろ守りの姿勢は捨てて、リスクを犯してでも先へ進もうとします。やる気に満ち溢れ、待っていたチャンスもやって来ることでしょう。不可能なことはないと思えるくらい、大きくて確かな自信が持てそうです。
前から3番目と、まだ若い段階であるファーストクオーター期は、無垢で純粋がゆえに、ポジティブなエネルギーがダイレクトに表れやすいと言えます。

このように、なんとも心強いフェーズのファーストクオーター期ですが、明菜さんにとっては普通の人以上に頼りになる期間となるでしょう。と言うのも、このタイミングを逃したら、次に同じようなチャンスが来るのが約30年後になってしまうからです。とても貴重で、そして自分を助けてくれるフェーズだと思います。

明菜さんは、ギバウスムーン期の生まれです。ギバウスムーン期はファーストクオーター期の次の段階で、フルムーン期のひとつ前のフェーズになります。あと一歩でゴールに着くというこの段階生まれの人は、ゴールまでの距離を縮めようと懸命に頑張ります。その頑張りが「努力家」だとか「忍耐強い」という評価を生む一方で、いつまでたってもゴールに辿り着けないいら立ちと切なさに思い詰めてしまったり、「まだまだ頑張りが足りないからだ」と、自分を責めてしまう場合もあります。
ギバウスムーン期がフルムーン期でない以上、どれだけ頑張ってもゴールまでの距離は永遠に埋まることはありません。そのことを意識出来ていなければ、いつまでも努力し続けることになります。もう十分頑張っているし、それなりの成果が出ているにもかかわらず。

そんな星の下に生まれた明菜さんは、一生ゴールに向かって努力をし続ける人生を歩むことになります。「とりあえず、ここまででいいや」とか「こんなもんだろう」という妥協はあり得ません。完璧を求めるのです。しかし先ほども書いたように、そういうパーフェクトの状態を手に入れることはできない星回りなのです。


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