占星術 × 数秘術

山口達也さん     2/3ページ     2024.04.01 UP

火星と海王星はトラインの関係ですが、この火星の状態もあまりよくありません。にもかかわらず、その性質は表れやすい状態となっています。このことも、山口さんをさらに辛い状態へと向かわせているように思われます。

・火星×おひつじ座
・火星がドミサイル
・火星がフェイス
・火星×キロンがコンジャクション
・火星×天王星がオポジション
・火星×天王星×太陽がTスクエア

火星はおひつじ座にいるため、ドミサイルとなります。
ドミサイルは星が最も居心地がいい場所にいることを示す言葉であり、その位置する星座を通して星のエネルギーは強く発揮されることを表しています。

行動力の塊である火星は、とにかくいつもせわしなく動き回っていて、止まることを知りません。
さらに、ここにおひつじ座の「先頭打者」の性質が加わることで、誰よりも早く動くこともミッションのひとつに加わります。その結果、ロクに考えもせずに走り出してしまい、請け負わなくてもいい失敗や損害を数多く抱えます。こうしたところが著しく表面化しやすいでしょう。

おそらく山口さんは心に強い衝動が走ったら、よく考える間も与えられないまま、そのエネルギーに心身が振り回されてしまうのではないでしょうか。自制心は、まったくと言っていいくらい効かないと思われます。
その衝動を抑えられるのは土星になるのでしょうが、先述したように土星の状態は良くないため、この星の助けもあまり期待できないと見積もったほうがいいでしょう。

さらに悪いことに、おひつじ座にはキロンもいます。キロンはトラウマや心のキズを象徴します。おひつじ座はアイデンティティ(自分らしさ)を表す星座であることから、このふたつの組み合わせを持つ人物は「自分らしく生きること」に対して深いキズを負うという宿命を背負って生まれてきています。

「自分らしく生きる」。ほかに人にとっては大した問題にならないようなこのテーマが、山口さんにとっては人生における最大の問いであり、このことに深く思いを巡らせ、悩み、一筋の光を見つけてはそこに希望を求めることでしょう。
ただキロンは、火星とコンジャクションになっています。しかも生まれた日がイグザクトリー。となると、山口さんは攻撃したり攻めることに、より自分らしさを見つけようとします。

人より前に出る。リーダーシップを取る。勇敢さを見せる。こうした態度を取り、周囲に見せることで、そこにアイデンティティを求めます。そしてその思惑通り、私たちは彼に対して頼もしさを感じていました。しかしそうした姿勢を取れば取るほど、山口さん自身にとっては心のキズを繰り返し痛めつける結果を生み出してしまうのです。

山口さんの火星とキロンは、太陽とスクエアの関係です。太陽は社会的側面を表す星。彼の積極的なところや勇敢さは、私たち他人から見ても明らかにわかるほど表面化しやすいでしょうし、彼が心のなかに持つキズは、社会や環境からの影響によって、さらに深いものとなるでしょう。
スクエアは悪運や試練をもたらす座相であり、そうした出来事を事前に予測することも、来てもほとんど防ぐことができないからです。

突然襲って来る敵と日々対峙しなくてはならない人生は、過酷を極めることになるでしょう。


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山口さんの運勢を悪くしているもうひとつの原因が、月になります。

ルネーション占星術で見ると、山口さんはサードクオーター期初日の生まれです。下弦を過ぎた月はさらに細くなり、やがてその姿を完全に消し去る新月に向かって、パワーも影響力も弱めていきます。

★山口達也さんのネイタルルネーション
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山口達也さんのネイタルルネーション

このターンで生まれた人は、それまでの活動で得たものを手放さなくてはならないことによる虚無感と、「自分には、まだやるべきことがある」と思う使命感のあいだで、気持ちが激しく揺れ動きます。

月はフルムーン期で物事の達成を見届けると、もうそこから先は次のスタート(新月)に向けて、それまでに得た成果のなかから課題と反省を抽出し、不要なものは捨て、必要なものは揃える段階へと移ります。
しかしその作業がスムーズに進まない人もいて、「体験した充実感が忘れられない」「このポジションを捨てるなんてできない」と、過去や現状にいつまでもしがみついたりこだわり、成長のサイクルが上手く回らない状態に陥ることがあります。というか、そういう人のほうが多いのかもしれません。

サードクオーター期は、まさにそんなタイミング。これまでに得た豊富な知識や体験、かけた時間を顧みればみるほど、手にした成功や名声を失いたくはありません。
ですが、すべての物事は栄枯盛衰。今どれだけ活気があっても、その勢いはいつか必ず衰えていきます。その衰えを目の前に突き付けられ、戸惑いながらも受け入れなくてはならない。しかも、待ったなしに。それがサードクオーター期に生まれた人が、月から与えられた課題になります。

おそらく山口さんもこの課題に悩まされ、葛藤の多い人生となるでしょう。まして芸能界という厳しいけれど華々しい場所で築き上げたポジションや、そこからもたらされた称賛や信頼のほとんどを手放さなくてはならない状況は、頭ではわかっていても気持ち的になかなか受け入れられない状態になりそうです。

そしてその葛藤を乗り越えられなかったとき、心は闇の奥深くへと潜り込んでしまいます。
何に対してもやる気は起きなくなり、「どうせやったところでムダ」だとか「自分には何もできない」と自己否定への道を突っ走ります。そういう哲学的なことの穴にハマると簡単には抜け出せないのも、サードクオーター期生まれの人の特徴だったりします。

しかも山口さんの月は、さそり座の影響を多分に受けています。
山口さんが生まれた日、月は0:03にさそり座へ入っています。この時間までの2分間で生まれていたのなら、月がてんびん座にいたときの生まれとなりますが、これだけさそり座に接していれば月がどちらの星座にいたところで、前面に出てくるのはさそり座の性質になるでしょう。


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