★ いて座

いて座の写真は、天候不順に加えタイミングも合わなかったため、2019年シーズンは撮影することができませんでした。来シーズン、チャレンジします。
それまでは、文章のみでお楽しみください。

いて座     2019.09.01 UP

前にいるさそり座に向かって矢を放つかのような姿で夏の夜空に輝くのが、いて座です。

いて座のなかで目立つ星は、ガウス・アウストラリス(1.7等星)とヌンキ(2.0等星)になります。このうちヌンキを含む「ひしゃく」の形をした6つの星の並びは「南斗六星」と呼ばれ、いて座を見つける際の目印として有名です。
ただ、いて座の星並びは弓と矢と、それを持つ腕ぐらいまでしかなぞられていないため、そこから胴体そして馬の形をした下半身を想像するには、かなり難しいと言わざるを得ません。

いて座方向には天の川があるため、多くの星雲や星団も一緒に確認することができます。
代表的なのは「干潟星雲」と「三裂星雲」で、口径10センチ以上の望遠鏡で見ると、その独特とした姿を目にすることができるでしょう。


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いて座は、上半身が人間で下半身が馬の「ケイローン」という賢者の姿を表しているとされます。
ケイローンは、時の神クロノスと妖精フィアラのあいだに生まれた子供で、正妻がいたクロノスが彼女にバレないよう、フィアラに逢いに行くときは馬に変身して行ったため、半人半馬のケイローンが生まれたというわけです。

ケイローンはとても賢く、また身体能力も高かったため、多くの神々に有望視されていました。特に音楽や医術を司る太陽神アポロンと、狩の女神アルテミスからはたいそう気に入られ、それぞれの神からその技を授かるとともに、やがてその教えを双子の英雄カストルとポルックル(ふたご座のページを参照)やヘラクレス(かに座しし座のページを参照)たちにも伝えていったのでした。

あるときケイローンが住む洞窟に、同じ半人半馬のケンタウルス族が大勢飛び込んできました。彼らはヘラクレスと争いを繰り広げていて、逃げ場としてその洞窟に雪崩れ込んできたのでした。
そんなこととは知らないケイローンは、なんとかケンタウルス族たちを落ち着かせようとします。しかしその瞬間、ケイローンの体に1本の矢が突き刺さります。それはヘラクレスが放った矢でした。
彼はまさかその洞窟にケイローンが住んでいるとも知らず、また酒に酔っていたこともあって、相手の顔をしっかり判別せずに矢を放ったのです。

痛みに苦しむケイローンを見て、ようやくヘラクレスはそれが自分の師であることに気が付き、なんとかして刺さった矢を抜きました。しかしその先にはヒドラの毒(かに座のページを参照)が塗ってあったため、毒はみるみる全身に回っていきます。
ケイローンの唇はブルブルと震え、顔からは血の気が引いていきます。かすっただけでも死に至ると言われるヒドラの猛毒なのですから当然です。しかしそれでもケイローンは命を落とすことはありませんでした。なぜなら、神の子供であるため不死身だったからです。
このままでは、彼は永遠に痛みに苦しまなくてはなりません。

見かねたヘラクレスは、父である神々の王ゼウスに、ケイローンの不死の身を解いてもらうよう懇願しました。ゼウスもその願いを聞き入れ、痛みから解放されたケイローンは冥土へと旅立っていったのでした。
そしてゼウスは、ケイローンの死を惜しみ、その姿を星座にしたのです。


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ケイローンの博識さは、占星術のいて座にも引き継がれています。

いて座の人は、知識や経験の豊富さを誇りにします。また放たれた矢のように束縛を嫌い、自由を求めるタイプです。
興味を持ったことには何でも取り組む行動力はあるのですが、飽きるとすぐ止めてしまうという持続性のなさが欠点と言えるでしょう。

望めば、それなりの高いポジションや名誉も得られるのに、自由を優先するあまり、変化の多い人生を歩く人も少なくないはずです。

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