★ さそり座(2021.05.10撮影)

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さそり座     2019.08.01 UP

さそり座はとてもわかりやすく、また見つけやすい星座です。
アルファベットの「J」を右に倒した型で、横線が頭部と大はさみにつながる両腕を、真ん中から下に伸びるたて線が胴体を通過し、左に文字が曲がる部分が尻尾を表します。
また、さそり座が見つけやすい理由としては、心臓部分で光り輝く一等星アンタレスの存在も挙げられます。

アンタレスという名前は「アンチアレス」から来ています。アレスとは、ギリシャ神話に登場する戦いの神の名前です。
アンタレスは黄道近くにあるため、周期的に火星もアンタレスの近くを通るのですが、このふたつの星が並び合ったとき、その様子はまるで互いがその赤さを競い合っているように見え、古代の人々は火星に負けまいと赤く光るアンタレスに、火星が司る「攻撃」や「戦い」と同じ性格を持つアレスの名を充て、「火星に対抗するもの」という意味の「アンチアレス」つまりアンタレスという名前を付けたのでした。

そうやって、ひときわ赤く輝くアンタレスですが、残念ながら明るさでは火星に負けてしまいます。(アンタレス1.0等星、火星-3.0等星)
しかし大きさでは火星どころか太陽よりも大きく(太陽の約900倍)、もし太陽の位置にアンタレスがあったら、地球は軽くその大きさに飲み込まれてしまうほどです。


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さそりは、尻尾に持つ毒が何よりの特徴ですが、そのおかげで星座になることができたと言ってもいいでしょう。

神話の時代、あるところにオリオンというとても狩りの上手い猟師がいました。その腕前は鹿やウサギ、ライオンなど、獲物の大きさや逃げ足の速さ、凶暴さなどまったく関係なく、どんな難しい狩りでも成功させてしまうほど優秀なものでした。
獲物を仕留めるたび人々は驚き、その成功を讃えます。するとオリオンはこう叫ぶのです。「そうだ!私は狩りがこの世で一番うまいのだ!私に捕まえられない獲物などいない!」。オリオンは傲慢で、自己顕示欲がとても強い人物でもあったのです。

ある晩、狩りの成功を祝って開かれた宴の席で、オリオンは仲間の一人に聞かれました。「なあオリオン。どうやってガイヤに取り入ったんだ?」。
ガイヤとは大地を治める女神のことで、動物だけでなく草木や花すべての生き物を作り出した神とされていました。人々は自分たちが動物たちを狩ることができたり草木からその恩恵を受けられるのは、すべての生命の母であるガイヤのおかげだと思っていたため、この友人はこんなにもオリオンが素晴らしい狩りができるのは、きっとオリオンがガイヤに何か特別な贈り物でもして、彼女のご機嫌を取っているのではないかと考えたのでした。
お酒が入って気が大きくなっていたこともあり、オリオンは友人の問いに、こう豪語してしまったのです。「取り入るも何もないさ。ガイヤなんて関係ない。次々と狩りが成功するのは、オレの腕がいいからさ。ガイヤの力なんか借りなくったって、オレはどんな獲物も捕まえることができるんだ!」。
この、神への感謝の気持ちなどかけらも入っていない言葉を聞いたガイヤは怒り、一匹のさそりにオリオンを刺し殺すよう命じます。
さそりは静かにオリオンの足元へと近づくと、猛毒を蓄えた針を彼の足に突き刺しました。毒はオリオンの体中に行き渡り、その場でオリオンは息絶えたのでした。

さそりはその手柄を讃えられ、星座になることができました。のちにオリオンも星座になりましたが、ふたつの星座を同じ時期に見ることはできません。
さそり座が西の地平線の向こうに姿を消す頃、オリオン座は顔を出し、さそり座がまた東の空に表れそうになると、オリオン座は西の彼方へと沈んでいきます。これはオリオンがさそりの存在を恐れ、逃げ回っているからだと言われています。


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どんな獲物も捕まえることができたオリオンも、忍び寄ってきた小さなさそりの一撃で命を奪われたわけですが、そうやって静かにそっと近づきとどめを刺すという性質は、占星術の世界でも同じです。

影、裏、後ろ、黙。星占いでさそり座を語るとき、出てくるキーワードは、こうした目立たないポジションを表す言葉たちです。そして一度ターゲットを決めたらミッションを完了するまで、執拗にこだわります。そして相手を自分の支配下にできたとき、さそり座の思いは充分に満たされるのです。

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