★ おとめ座(2021.04.12撮影)
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おとめ座     2019.05.01 UP

おとめ座は、全88星座中うみへび座に次いで2番目に大きい星座であるにもかかわらず、目に見えて明るい星が1等星のスピカくらいしかないため、その形を捉えるには少し時間がかかります。
手掛かりとしては、そのスピカとしし座の2等星デネボラ、うしかい座の1等星アークトゥルスをつないだ春の大三角形のなかに、おとめ座の胴体が入ると覚えておけばいいでしょう。

スピカは日本では真珠星とも呼ばれています。またアークトゥルスを男性、スピカを女性と見立てて、このふたつの星を「春の夫婦星」と言ったりもします。ちなみにスピカはふたつの星が並ぶ連星です。

というか、なによりおとめ座と言えば、その右腕あたりにあるM87銀河の中心に位置するブラックホールの撮影に史上初めて成功したという話題が記憶に新しいところです。(2019年4月10日、研究チームが発表)


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ブラックホールは光さえも抜け出せない、巨大な天体です。すべてを吸い込むブラックホールがおとめ座にあるというのは、神話の世界からするととても意味深いものに思えてなりません。

はるか昔、ある国にベルセフォネというとても美しい女性がいました。彼女は豊穣の神である母デーメーテールの愛情を一身に受けながら、健やかに楽しい毎日を過ごしていました。
ある日ベルセフォネが花畑で花を摘んでいると、突然大地が割れ、そこから黒い馬車に乗った冥界の王ハデスが現われました。そしてあっという間にベルセフォネを抱きかかえ、冥界へと連れて行ってしまったのです。

何日待っても帰ってこない娘を探して、母デーメーテールは世界中を捜し歩きます。その姿を不憫に思った太陽神ヘリオスは、デーメーテールにハデスが娘をさらっていったことを教えます。
あまりにも激しい怒りと深い悲しみに、デーメーテールは神殿にこもってしまいます。すると彼女の恩恵を受けていた草木は枯れ、その実も実らなくなってしまいました。

この状況に危機感を持った神々の王ゼウスは、ハデスにベルセフォネを母親の元へ帰すよう命じます。渋々その言葉に従ったハデスは、帰るベルセフォネにザクロの実を12粒渡します。ベルセフォネはその実があまりにおいしそうだったので、そこから4粒を食べてしまいました。
戻ってきた娘からそのことを聞かされたデーメーテールは、嬉しさから一転、一気に絶望の底へと落とされます。実は冥界の食べ物を口にした者は、冥界に属さなくてはならないという決まりがあったのです。

この一件でザクロ1粒を一ヶ月とし、4粒食べたベルセフォネは4ヶ月を冥界で過ごし、残りの8カ月を母のもとで暮らすことになりました。
ベルセフォネがいない4ヶ月のあいだ、デーメーテールは悲しみに襲われ神殿にこもってしまうため、草木は枯れ地上に冬が訪れるようになりました。そしてベルセフォネが戻ってくると地上に春が訪れ、草木が芽吹き始めるのでした。

神ですら足を踏み入れることのできない冥界と、光すら飲み込むブラックホール。漆黒で抜け出せないという神話の世界と現実の世界の話がともに同じ星座にあるというのは、偶然にしては驚きを隠すことができません。


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神話のなかでは冥界の王を虜にする美しい娘や、大地に彩りを与え果実や穀物といった恵みをもたらしてくれる女神が登場するおとめ座ですが、占星術の世界でのおとめ座は、彼女たちと比べると優雅さとは無縁に思えます。
おとめ座は重箱の隅を楊枝でほじくるように、細かいことが気になります。そこから発展して、健康やお金、さらには将来への不安にいつも悩まされています。その不安をなくそうと、すべてのことを完璧にこなそうとするのですが、それは土台無理な話。結果、いつも不安にさいなまれているという苦労を背負っています。

おとめ座気質が強い人は、そういった「してもしょうがない悩み」に悩んでいる傾向があるので、「どうにかなるさ」という開き直りの気持ちを持てると、生きていくのがラクになれるでしょう。

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