★おひつじ座(2020.10.18撮影)
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おひつじ座     2019.12.30 UP

夜空でおひつじ座を見つけるには、東どなりのおうし座のなかで構成の一角を担うすばる(プレヤデス星団)や1等星のアルデバランを頼りに、その西側を探すのが賢明と言えるでしょう。
おひつじ座は構成する星が4つほどしかなく、さらに最も明るい星でもハマルの2等星しかないため、とても見つけにくいのです。ハマルを先端とした逆「へ」の字が、おひつじ座です。

おひつじ座は黄道12星座のなかで一番最初の星座ですが、それは占星術が確立されたヘレニズム時代の太陽が春分の日の頃、この辺りで輝いていたためです。現在の春分点は、となりのうお座にあります。


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普段、私たちが羊と聞いて思い浮かべるその姿は大抵白い毛に覆われていますが、ギリシャ神話に登場する羊はなんと金色に輝いています。

その昔、ギリシャの中ほどにテッサリアという国がありました。国王はアタマース、その妃はネフェレーと言い、ふたりの子供プリクソス王子とヘレー王女と楽しく暮らしていました。
ある日、テッサリアにやって来たテーベという国の王女イノーに出会ったアタマースは、その美しさに一瞬で心を奪われてしまいます。そしてすっかりイノーの虜になったアタマースは、王妃ネフェレーを宮殿から追い出し、イノーを新しい王妃として迎え入れてしまったのです。
最初のうちはイノーもプリクソスとヘレーと仲良くしていましたが、やがてアタマースとのあいだに子供が生まれると、ふたりの継子を疎ましく思うようになりました。ふたりがいなければ、自分の子供が次期国王になれるからです。

そこでイノーはある晩、国中で種まき用として保管していた麦の種をすべてあぶってしまいます。時が来て畑にその種を蒔いても、芽は出てきませんでした。麦はテッサリア国にとって大事な作物です。国中が大騒ぎになりました。
どうして麦の芽が出ないのか。国王アタマースは占い師を呼んで聞くと、占い師はこう答えました。「麦の芽が出ないのは、あなたが神を怒らせたからです。許しを得るには、プリクソス王子とヘレー王女を生贄に捧げるしかありません」。実はこの占い師はヘレーの手先で、ウソのお告げを口にしていたのでした。
アタマースは悩みます。生贄に捧げるということは、実の子供ふたりの命を絶つことになるからです。しかし国民からはこのままでは麦は実らず、食べ物がなくなってしまうと迫られます。アタマースは、子供たちを神に捧げる決断をしました。

祭壇に横たわったプリクソスとヘレー。そして今まさに刃がふたりの体めがけて振り下ろされた瞬間、どこからともなく現れた金色の羊がふたりをその背に乗せ、空高く飛び立っていったのです。この羊は前王妃ネフェレーがふたりを助けて欲しいと大神ゼウスに頼み込み、ゼウスが遣わした使者だったのです。

羊はテッサリア国を抜け、果てしなく広い海の上をひたすら東へ飛んで行きます。途中、その高さと速さにバランスを失ったヘレーは誤って羊の背中から落ち、海の中へ沈んでしまいました。ひとり残ったプリクソスはやがてコルキスという国に辿り着き、事情を知った国王アイエーテスに受け入れてもらうことができました。そこでプリクソスは王女カルキオーペと結婚し、幸せに暮らしたのです。


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突然現れた金色の羊は、あっという間にプリクソスとヘレーを助けましたが、そういう勇敢で素早い行動は、占星術のなかでもおひつじ座の特徴として生きています。

おひつじ座は、正義感溢れる星座です。困っている人や状況を目にしたら、危険やデメリットを顧みずそのなかに飛び込み、事態を変えようとするでしょう。また人から何かを与えてもらうことを嫌い、自分からチャンスをつかみに行き、自身の手で未来を作ります。
ただとにかく待つことが耐えられない性格なので、時に早とちりで行動が無駄に終わったり、またはタイミングがズレていて、せっかくの働きが空振りになってしまうことがあります。

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