★こいぬ座(2021.01.13撮影)
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こいぬ座     2021.04.04 UP

こいぬ座は2つの星をつないだだけのシンプルな星座線で表されます。しかし2つの星のうちのひとつプロキオンは「冬の大三角形」と「冬のダイヤモンド」の一角を担う重要な1等星で、存在感は十分あります。

プロキオンという名前には「犬の前に」とか「犬の先駆け」といった意味があり、この犬とはおおいぬ座を指します。おおいぬ座には全天イチ明るい星シリウスがあり、古代エジプトではこのシリウスが明け方の空に昇って来るのを見て、ナイル川が増水する季節を知ったのです。プロキオンはシリウスより少し前に昇ってくるところから、シリウスが訪れる目印の星としてとても重宝されたのでした。

済んだ冬の空、ひと際明るく輝くシリウスの東側に目を向ければ、プロキオンしいてはこいぬ座の位置も簡単に把握することができるでしょう。


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こいぬ座には異なる2つの神話があります。ひとつは、主人を噛み殺してしまった猟犬メランポスの話です。

狩りの名人であるアクタイオンはある日、飼っていた猟犬メランポスを連れて鹿狩りに出かけます。しかしこの日はあいにく獲物を獲ることができず、落胆しながら山を下りていました。
その途中、森の茂みの向こうから何やら音が聞こえてきます。アクタイオンは不思議に思い、そっと茂みの向こうを覗いてみました。するとそこには泉があり、美しいニンフ(妖精)たちが水浴びをしていたのです。アクタイオンはそのうちのひとり、月の女神であるアルテミスに一瞬にして目を奪われ、呆然と立ち尽くしてしまいました。
しかし彼の存在に気付いたアルテミスは「無礼者!」と叫び、「私の裸を見たと言えるのなら、言ってみるがいい」という言葉とともに、アクタイオンを鹿の姿に変えてしまったのです。
突然目の前に現れた獲物に猟犬メランポスは襲い掛かり、それが主人であるとも知らないまま、ついに噛み殺してしまったのでした。

もうひとつは、主人の死に悲しみ鳴き続け、自らも死んでしまうマイラという犬の話です。

アテネの王イカリオスは、信仰していた酒神バッカスから授かったぶどうの木の実から作ったぶどう酒を、領地に住む農民たちに振る舞いました。初めてぶどう酒を飲んだ人々は酔いを「毒を盛られた」と勘違いし、怒ってイカリオスを殺すと彼の亡骸を、とある木の下に埋めたのでした。
何日過ぎても帰ってこない父親を心配したイカリオスの娘エーリゴネーは、愛犬マイラとともに父親を探しに出かけます。そして父親が埋められた木のそばに来たとき、マイラがその木に体をすり寄せたのでした。その様子を見たエーリゴネーは、木の下に父親が埋められていることを悟り、衝撃のあまりその場で命を絶ってしまいます。
主人ふたりを亡くしたマイラは木のそばから離れようとはせず、絶命するまで彼らの死を悼み泣き続けたのでした。
そして忠誠心をたたえられたマイラは、星座となって夜空に上げられたのです。

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