★コップ座(2021.04.12撮影)
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コップ座     2021.04.24 UP

コップ座のコップとは、私たちが普段飲み物を口にするときに使う小さな器ではなく、クラーテルと呼ばれる取っ手が両サイドについた大きな盃のことを指します。古代ギリシャではこの盃のなかにブドウ酒と水を入れ、混ぜ合わせるために使われました。

コップ座は、うみへび座の背中に少し傾いて乗る姿をしています。
構成する星のなかでもっとも明るい星がコップのくびれ部分にある4等星のδ(デルタ)星で、ほかの星たちは3等星以下と暗いため、夜空のなかでダイレクトにその形をみつけることは容易ではありません。しかし星座線をたどれば見事なクラーテルが浮かび上がるため、一度わかれば春の夜空にブドウ酒が注がれる様子が目に浮かぶことでしょう。


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コップ座には複数の神話が存在します。
ひとつは、こいぬ座に出てきたアテネの王イカリオスが農民たちに振る舞ったブドウ酒はこの盃で作った、というものです。
もうひとつは、コップ座のとなりにあるからす座のカラスが、水を飲もうとしても届かない位置にクラーテルを置くことで、カラスに罰を与えているという話です。
ほかにも、魔女メーディアが夫イアーソンを助けるために、彼の叔父ペリアースを煮殺した釜としても言い伝えられています。

イオールコス国の王子イアーソンは、黄金の羊毛を求めてコルキス国へとやって来ました。コルキス国の王女だったメーディアはイアーソンと出会い、ふたりは恋に落ちます。そして黄金の羊毛を手に入れたメーディアとイアーソンは、イオールコス国へ向かいます。
イオールコス国はイアーソンの叔父ペリアースが制圧していました。イアーソンはペリアースに王位を返してもらうために持ち帰った黄金の羊毛を彼に差し出しますが、ペリアースは「そんな約束など知らない」ととぼけます。

その様子を見ていたメーディアは、彼の娘たちに若返りの魔法を見せます。その魔法とは、大きな釜に魔法の薬を入れ、若返りたいものをその血とともに煮るという残忍な方法でした。しかし実例として試した年老いた羊は確かに若返り、釜を飛び出すとピョンピョン跳ねながらどこかへ行ってしまいました。
ペリアースの娘たちは驚いて、父親に慌てて事の次第を報告します。自分も若返りたいと思ったペリアースは、メーディアに魔法をかけてくれるよう頼みます。その瞬間を待っていたメーディアはペリアースの喉を切り裂くと、その血で彼を煮殺してしまいました。
このときペリアースを煮殺した釜が、コップ座のコップだとも言われているのです。

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