ホロスコープ用語のプチ解説

星占いの世界で使われている言葉を、ざっくり解説しています。

黄道12宮と黄道12星座   2016.07.01 UP

 【 メルマガ第14号より(発行:2016.06.01)】

雑誌の占いコーナーを見たとき、「おひつじ座 3/21~4/19」といったように、各星座のあとに期間が書いてあるのを見かけたことがあるかと思います。これはもちろん、生まれた日が何座になるのかを表していて、この誕生日と星座の関係は、生まれた時に太陽が何座に位置していたかによって決まります。

で、書かれたその期間。よく見ると、どの星座も大体一ヶ月ほどで区切られているのがわかります。でもふと考えてみれば、実際の星座の横幅はそれぞれ違うはずで、つまり太陽が通過する日数もまちまちなはずなのに、ここではなぜどの星座もほぼ一ヶ月ほどになっているのでしょうか。
それはその占いが、星座を区切るタイミングを「トロピカル方式」というものを採用しているからなのです。

星座が変わるタイミングをいつにするかというのは、この「トロピカル方式」ともうひとつ「サイデリアル方式」という二種類のどちらを採用するかによって変わります。

星座の横幅に関係なくほぼ均等に期間を割った方式を「トロピカル方式」と言い、星座の横幅に期間も合わせて区切るものを「サイデリアル方式」と呼んでいます。ほとんどの西洋占星術は、「トロピカル方式」を採用しています。
そして、そうした本来太陽が位置していた期間とは違う、決められた規則を基に分割した星座のことを「黄道12宮(サイン)」と呼び、黄道(地球から見た太陽の軌道)上に見える星座のことを「黄道12星座」と呼びます。


黄道12宮と黄道12星座とでは、それぞれの星座の呼び方も違ってきます。

●宮と星座の呼び名の違い
   <黄道12宮>       <黄道12星座>
 白羊宮(はくようきゅう)    おひつじ座
 金牛宮(きんぎゅうきゅう)   おうし座
 双児宮(そうじきゅう)     ふたご座
 巨蟹宮(きょかいきゅう)    かに座
 獅子宮(ししきゅう)      しし座
 処女宮(しょじょきゅう)    おとめ座
 天秤宮(てんびんきゅう)    てんびん座
 天蠍宮(てんかつきゅう)    さそり座
 人馬宮(じんばきゅう)     いて座
 磨羯宮(まかつきゅう)     やぎ座
 宝瓶宮(ほうへいきゅう)    みずがめ座
 双魚宮(そうぎょきゅう)    うお座

ほとんどの西洋占星術がトロピカル方式を採用しているということは、雑誌の占いコーナーに載っている星座の名前は、本来であれば「磨羯宮」とか「宝瓶宮」と呼ぶのが正しいはず。でも「やぎ座」とか「みずがめ座」と黄道12星座の呼び名で通っているのは、そのほうが広く一般的に使われているから、と言われています。


各サイン(宮)と星座の期間は一致しないということは前述した通りですが、実はその理由は分割方式が違うだけではありません。
ほかに理由は2つあって、ひとつは黄道12星座では12星座に加えて「へび使い座」という星座もカウントしているのです。

へび使い座は11月30日~12月17日までの18日間。このあいだ太陽は、へび使い座の中を通っています。黄道12宮のなかにへび使い座に該当するサインはないので、へび使い座以降のいて座からうお座については、サインと星座の期間差がさらに広がることになります。

へび使い座

もうひとつの理由は、歳差(さいさ)運動です。
歳差運動とは、地球の自転軸がコマの首振り運動のように、長い年月をかけて円の軌跡を描きながら移動する現象のことをいいます。このおかげで、地球から見える各星座の横幅は長い時を経ていくあいだに、少しずつ広がったり短くなって見えたりするのです。

歳差現象

星座の分割方法の違い、へび使い座、そして歳差運動。
これらのおかげで、星占いができた当初と今では、サインと星座の差はほぼひと月にも広がってしまいました。

サインと星座のズレ

そしてこの差は、数千年単位で今後も変わっていくことでしょう。